本を読むのは大好きだ。自己啓発系や小説などジャンルを問わず読む。本を読むことで自分では経験できないことを疑似体験できるし知識も増える。
日本では1年間に約70,000冊の本が発刊される。
本当、驚くべき数字だし著者(作者)の苦労を考えると一度読んだ本の内容は
可能な限り記憶に留めておきたい。
しかしながら、なかなかそうはいかない。
一度は耳にしたことがあるであろうヘルマン・エビングハウスというドイツの心理学が提唱した「エビングハウスの忘却曲線」。
人間は学習後、20分後には42%、1時間後には56%、1日後には75%、1週間後には77%忘れるというもの。
記憶を定着させるためには繰り返し復習が必要というものだ。
復習は大事だと思う。
意識せずにテレビのcmを繰り返して観るだけでいつも間にか口ずさんでいたり、英会話の1フレーズを必死になって繰り返し口にするだけでいつの間にか頭に定着している。意識するかしないかは別にして、「繰り返す」という行動こそが記憶を定着させる手段ってことは間違いないようだ。
加えて、本を読んで忘れないようにするための手段として、「仮説を持って本と対話をしながら読む」ことも有効とされている。
私は本を読む際、書いてあることを真に受けていた。「著者がいうのなら間違いない」という具合に特に意識せずダラダラと読んでいた。
ただ、それだと記憶に全く残らない。「なぜそう言えるのか?」「具体的な根拠は?」と疑う気持ちで読んでいくと考えることにも繋がるため記憶にも残りやすい。
本来、読書ってそういうものだなと思う今日この頃。
追伸
疑う気持ちで本を読んでいるためか、友人や職場でもついつい「根拠」や「証拠」を求めてしまう...。私自身も「根拠」がなければ動けなくなる=行動できなくなる。疑う気持ちやエビデンスは大事だけど、使い方を誤ると、人間関係が崩れたり、取り返しのつかない事態になってしまう。
何よりもいちいち深く聞いてくる人間は嫌いだ。めんどくさい...。だからこそ要所要所で軽く受け流すことも大事。何事もバランスは大事。
そう自分に言い聞かせている私。